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色無地は文字通り単彩で染め上げられた無地のきもの。色の美しさが生命ですから。きれいに発色させいつまでも変色しないようにと、下染めに岩石汁を用いたものや梅木のエキスや黄金の微粒子で媒染したものなどさまざまな工夫がなされています。生地の風合いと合わせ、顔うつりのよい色のものを選びましょう。
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慣れない方は小さな“色見本”で選ぶのは難しいもの。反物を肩にあてて鏡で顔うつりのよいものを選び、必ず自然光で色を確認しておきましょう。 |

色無地のきものを礼装として着る場合は三ツ紋または一ツ紋をつけます。紋は染め抜きの日向紋か縫い紋。一般に幅広く着こなせるようにするなら一ツ紋をつけておくといいでしょう。一ツ紋なら帯で格や季節感を出してさまざまな席に着用できます。シックな一ツ紋の色無地に喪服用の黒共帯や帯揚げ、帯締めを合わせるとお通夜や法事用の略喪服に。 |

色無地の地紋には慶事用、弔事用それぞれに限られたものがあります。選ぶときに注意して着用機会が限られてしまう地紋はさけた方がいいでしょう。一枚目の色は慶弔両方に着られるシックな色を。二、三枚持って色を楽しみましょう。 |
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